
「反応しない練習」の中身を少し知りたい。
要約やレビューを知りたい。
こういう人向けの記事になってます。
この本ではすべての悩みの原因は心の反応にあり、それは解決できると説いています。
仏教本ではあるけれど、読んで実践すれば
どんな悩みも超えていける、そう考えることができる1冊です。
この本は、原始仏教からどんな人でも人生に活かせる「反応しない」方法がわかります。
と感じている方におすすめの本です。
「自分もよくこんな反応しちゃってる!」と思いながら読んでました。
その反応が何故いけないのか、反応しないようにするにはどうすればいいのか、
具体的な方法が書かれているので読んですぐ実践できます。
本記事の内容
○著者・書籍の紹介
○要約
○実践ポイント
○読者レビュー
▽反応しない練習
『反応しない練習』の基本情報
著者の 草薙 氏のプロフィール
草薙龍瞬 (くさなぎりゅうしゅん)
・僧侶・興道の里代表。
・奈良出身
・中学中退後、16歳で家出をし上京
・放浪したあと高卒認定から東大法学部入学、卒業
・インドで得度出家後、ミャンマー、タイに修行留学
・ビルマ国立仏教大学専修課程修了
・仏教を宗教としてではなく「現実の問題解決に役立つ合理的な方法」として紹介
・宗派、伝統に属さない“独立派”の出家僧
書籍の情報
書名:反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
著者:草薙龍瞬
出版月:2015年7月31日
出版社:KADOKAWA
定価:本体1,430体円+税
『反応しない練習』の要約(5つにまとめました)

『反応しない練習』を以下の5つに要約してみました。
- 要約①:悩みの正体は“心の反応”であり、それは解決できる
- 要約②:判断する心は人を夢中にさせ、ときには猛毒になる
- 要約③:相手の反応を相手にゆだねると悩みは半分になる
- 要約④:妄想が、「気になる心理」を作り出す
- 要約⑤:まずは自分を頼れ!
1つずつ解説していきますね。
要約①:悩みの正体は“心の反応”であり、それは解決できる
本書では、
悩みをなくすための方法として「ムダな反応をしない」と説いています。
心の反応とは何かというと、イヤなことがあったら腹が立つことや、
思い通りにいかない現実に焦ってしまうことです。
そのことによって、相手に怒りをぶつけて人間関係を壊してしまったり、
焦ることで能力を出せずに失敗してしまいます。
そして、つい考えすぎて「やっぱり自分はダメな人間だ」と落ち込んでしまうんです。
つまり、悩みが生まれるのですね。
その解決方法として、
人間関係を壊したり失敗しないためには、ムダな反応をしないことです。
要約②:判断する心は人を夢中にさせ、ときには猛毒になる
人はいろいろな物事の善し悪しを判断したがります。
なぜかというと、
判断することで「わかった気になれる」気持ちよさや、
「自分が正しい」と承認欲求を満たせる快楽があるからです。
判断することは気持ちがいいから、人は判断に夢中になってるのですね。
しかし行き過ぎた判断は執着を生み、
自分か、誰かが、苦しむ原因になることもあります。
例えば、子供は勉強しないといけないという判断が行き過ぎると、
子供に勉強を強要して子供を苦しめることになります。
(本書の中では、そう判断した理由まで書かれてます)
もしかしたらあなたも、しらずしらずのうちに同じことをしてるかもしれませんね。
要約③:相手の反応を相手にゆだねると悩みは半分になる
相手の反応を相手にゆだねるということは、
相手が「正しい」と思って言ったことは、
間違いなく「正しい」のだから否定はしないということです。
つまり「あなたにとっては、それが正しいのですね」と理解するだけ。
人は「相手は自分と同じ考えのはず」という妄想をしがちで、
さらに「自分は正しい」という承認欲求がつねに働いています。
だから、違う意見は自分が否定された気がして怒りで反応してしまうのですね。
悩まないためには、
「相手と、自分の反応は別物だ」という理解をすることで、
相手と自分の反応を分けて考えることが基本になります。
要約④:妄想が、「気になる心理」を作り出す
他人の目を気にしてしまう原因は、“承認欲求”が作り出す妄想です。
具体的に言うと、「嫌われてないだろうか?」と不安になる原因は、
自分の価値へのこだわり、つまり承認欲求が生み出す妄想だということになります。
妄想が行き過ぎると「思い込み」になり、
「嫌われてないだろうか?」→「絶対嫌われてる」と変わる人もいるでしょう。
たとえ「思い込み」であっても、本人にはそうみえています。
その思い込みから抜け出すためには、
どんな思いも「妄想にすぎない!」と自覚するしかないのです。
要約⑤:まずは自分を頼れ !
その満たされない人生から解放されるために、外の世界を探しても答えはありません。
決して他のものにすがらずに、「自分自身」をよりどころにするしかないのです。
人はよく外の世界によりどころを求めます。
たとえば、お金、モノ、地位といった記号です。
幸せになるためには外の世界で価値があるとされているものを、
手に入れれば満たされると思うのですね。
ですが、結果として「自分には何かが足りない」という心の乾きを感じるでしょう。
結局は外の世界に答えを求めたところで、
求めては失望し、の繰り返しをしてしまうことに気づくべきなのです。
『反応しない練習』の実践ポイントを3つに厳選!

『反応しない練習』では、
どうすればムダな反応をしなくなるのか具体的に書かれています。
その中から3つ紹介しますね。
- 実践①:心の状態を「きちんと見る」
- 実践②:「自分は正しい」という判断は「間違ったもの」だと理解する
- 実践③:「記憶」に反応している自分を冷静に理解する
では解説していきます。
実践①:心の状態を「きちんと見る」
「心の状態を見る」だけで日頃のストレスや怒りなどの
「ムダな反応」を抑えることができます。
「心の状態を見る」ことは、“心は求めつづけるもの ” と理解することから始まります。
つまり、“求める心”があるから、人の心は反応してしまい、
さらにその「心の反応」が悩みを作り出していることを理解するのです。
まずは、心とはそういうものだと理解をすることから始めましょう。
本書では具体的にどうするかを以下の3つ紹介しています。
- ココロの状態を言葉で確認する
- カラダの感覚を意識する
- アタマの中を分類する
実践②:「自分は正しい」という判断は「間違ったもの」だと理解する
「自分は正しい」と判断したことは、自分にとって正しく思えますが、
そう判断してしまった時点で「間違ったもの」になります。
人というのは一部しか見ておらず、「どう考えても自分が正しい」
という考えは、自分の考えでしかありません。
人は立場も体験も脳もそれぞれ違うので、必ず意見が一致するとは限らないのです。
これに対して本書では、「正しい理解」をすることを説いています。
「正しい理解」とは、「正しいと判断しない」ということを理解することです。
自分が正しく、相手が間違ってると判断せず、
「こういう人もいるが、私はこうしよう」と他人と自分の間に明確な境界線を引くのです。
実践③:「記憶」に反応している自分を冷静に理解する
「記憶に反応している」ということは、「過去を引きずる」ということです。
本書では以下のように説明しています。
たとえば、相手と言い争ったとします。最初の「怒り」の対象は「相手」かもしれません。でもその場を離れてもなお、相手のことがアタマから離れず、ムシャクシャ、モヤモヤ、イライラしているとしたら、その原因は「相手」ではありません。自分の中の「記憶」です。
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
もし相手がいない時でも、
嫌な記憶がよみがえりイライラしてしまう自分がいたら
「記憶に反応している自分がいる」と冷静に理解しましょう。
その怒りに、相手は関係ないんです。
読者レビュー
まとめ

『反応しない練習』を一言で言うと、
他人に振り回されず、自分の人生を生きろ。
だと感じました。
自分の心の置き方しだいで、幸せになれる。
そんな勇気をもらえた一冊です。
興味がある方は一読おすすめします。
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